マリア様がみてる『リトル ホラーズ』
おっと、なんだかんだで、感想書くのが1週間後になってしまった。
いやぁ。いろいろ忙しかったからねえ。パソコンで遊んだり。(汗)
というわけで、ポスト祥子さまの話ですよ。・・・ちがいました。菜々の話でした。
あとは、ネタバレネタバレ。
なんか、読んでいてバラエティギフト臭をぷんぷんと感じていましたが、やっぱりそうだったか、と。本筋のキャラクターは全く絡まないストーリィ構成でしたね。つか、由乃と菜々のロザリオ授受の話はスルーしちゃうんですか? それがマリみての醍醐味(?)なのに・・・。
まぁ、起きてしまったことは仕方がない。菜々は由乃の妹になった。そういうことにしておきましょう。きっと、菜々もおもしろがって妹になったんだろうし。しかし問題は、姉妹であると同時に部活の先輩後輩のかんけいでもあるというところ。しかも、圧倒的に後輩の方が上手い。いやまぁ、これは由乃でなくてもむくれますね。だからまじめに練習しよう・・・とは思わないところが由乃の由乃たる所以。
そういえば、バラエティギフトの時もプチ主役は由乃でしたな。なんか、メインの主役は張れない感じがしますねえ。かわいそうに。
というわけで、短編集だったわけですがこれからずっとこんな感じでいくのかなぁ? メインストーリィは<了>しちゃったしね・・・。スレイヤーズにおけるすれいやーずすぺしゃるみたいなもん? 違うか。でも、ちゃんとした山百合会の話はもう書かないのかもしれませんね。それはすっごい寂しいことですが。
まぁいいや。中身の話をしよう。
個人的にお気に入りは「ハンカチ拾い」。私はハンカチ落としって言ってたけど、「拾い」の地域もあるのかな?そういうところに地方色が出るからねえ。なかきよもそうだけど。でも、ハンカチ落としよりハンカチ拾いの方が優しい感じがしますね。やってることは同じでも。なんかこう、SFちっくな話は大好きだ。それをいえば、胡蝶の夢もそうだけど、ハンカチ拾いの方がほんわかするので私は好きだ。
胡蝶の夢みたいなことって、やっぱりみんな考えるのかな。私は、本体は6歳ぐらいで、それからあとの出来事は全部夢の中でみていることではないだろうかという思いに囚われたことがある。まぁ、その割には世界の理論が整然としすぎているし、夢の中で夢を見るというのも変な話なのできっと違うだろう、と見当をつけてはいるが。でも、ホントは夢の中なのかもしれないよね。(笑)
「チナミさんと私」は妖怪歎っぽいね。というかそれ以外の感想は特にないなあ。今野緒雪にしてはめずらしく、深みのない話を書いたと思う。それだけ。
「ホントの嘘」果たしてどこまで嘘なのか。パズルのような幻想世界。これもなんか、妙なところで話が切れているような印象が。まぁ、この続きをかけといわれても書けませんがね。一体誰がホントで誰が嘘なのか。考え始めると頭の中がくるくると回り出す。まるでメリーゴーラウンドのように。
「ワンペア」ちょっと、男にはつらい話かな。本当に好きな人はいるけれども、本当にその人のことを知っているのかと言われると胸を張ってYesといえない自分を発見。それが双子だったりしたら・・・。
で、結局、彼は生きてるの?死んでるの?なんかはぐらかされたみたいでもやもやする。多分、オチはシンプルに生きてました・・・ってことになるんだろうけど・・・。
というわけで小品集でした。今野緒雪にしては珍しく詰めが甘いような気がしました。でも、この手の話ってどうしてもそういう感じにならざるを得ないのかもしれませんがね。
次は是非、長編を。書いて・・・欲しいなぁ。
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