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2009/02/05

交通事故

最近、自動車が破壊兵器だということを忘れてしまった。
免許取った時には、そう思って運転しよう・・・と考えていたのだが・・・。
運転に慣れるにしたがって、そういう意識がなくなったのは事実。
というわけで、記録しておかねばなるまい。
戒めとして。


というわけで、人をはねてしまいました。
私は自動車、相手は自転車。

状況としては、中央線がないぐらいの細めの道。一応、車のすれ違いぐらいはできる。
対向車線側が信号待ちで行列になっていた。道が道なのでこっちの速度は20~30くらい。
普段通い慣れていた道なので、油断していただろうといわれると特に反論はない。
そういう状況の中、右の車の列の影から自転車が飛び出してきた。
あわててブレーキを踏んだものの、間に合わずに衝突。
なんていうか、その時の感触は思い出したくないね。すごく気持ち悪い。
おそらく、ほとんど止まりそうなところでぶつかったのではないかと思う。勢いがついていたら、はねた後ひいてしまっていただろう。そうなれば軽傷では絶対済まない。おそらく、ぶつけたというか、止まりそうなところで自転車を押したというぐらいの衝撃だったのではないか。止まりそう・・・とはいえ、こっちの自重が1t以上あるから、それだって結構なダメージだとは思うが。不幸中の幸いというところか、それほど深刻なダメージではなかったようだ。相手はすぐ立ち上がったし、痛みもないということだったので。ぶつけた後を確認したところ、自転車のタイヤ痕とナンバープレートに突起物があたった跡が残っていた。自転車の方はペダルが壊れていたのだという。それをみる限りは自転車がクッションになってくれたのかもしれない。
しかし、ABSはありがたい。こんな時にポンピングブレーキなんてとてもできない。ブレーキ踏みっぱなし以外にできることはないだろう。それができるようになるためには、何度も練習しなくてはなるまい・・・。
そういういくつかの幸運が重なって相手は軽傷ですんだのだな。当たり所によっては、足の骨折などしていたはずなので、かなり運が良かったということだろう。ありがたい話である。

ぶつかった後、車をとめて相手(女子高生だった)の様子を確認したところ、どこも痛いところはないという。この時点で、なにがしか金をつかませて逃げてしまおうかと一瞬思ったのは事実。高校生なら、道交法なんて詳しくないだろうし、言いくるめるのはさして難しくないという計算が働いた。まぁ、こっちもぶつけて動転していたので、そんな考えが浮かんだのだな。しかし、相手が車のナンバーをチェックしていたら、あとあと面倒なことになるので(ひき逃げは10点だったか15点だったか)、そういう愚かな考えはすぐに捨てたがね。てゆーか、あとあと考えたら、財布には数千円しかないのだった。そうするつもりなら、せめて2~3万はいるよな。

とにかく警察に電話を入れる。場所を伝えて、警官を派遣してもらう。
相手はいたいところはないというが、こういうのは事故当時はアドレナリンが回っているので、痛みを感じないものだ。事実、あとから手と足に痛みを訴えていた。怖いのは頭だがこれこそすぐには症状でないので、何ともないことを祈るしかない。とりあえず、現時点では特に異常はないようだ。

というわけで警官が来たのだが、相手に怪我があるかどうかが重要な分かれ目らしい。初めは救急車の必要がないということで、一人しか来なかったのだが、相手が右手をすりむいている(怪我の位置からぶつかった時ではなく倒れた時についたものだろう)のと、右足が少し痛いというので、人身扱いになった。
人身事故でなければ、調書だけとって終わりになっていたのではないかと思う。来たのは交通課ではなく、普通の警官みたいだし。
人身になると、いろいろ調査が必要になってくるようだ。応援を呼んで、今度は交通課の警官が出張ってきた。
で、事故当時の状況を詳細に聞かれる。あたった時のことって意外にわからないものなのだが、そのあたりは初めから聞かれるものと思って良く覚えておいた方がよい。確認したのは以下の通り。
・当時の道路状況
・相手に気がついた時の車の位置
・ぶつかった時の位置
・停止したあとの車と自転車の位置
・必要書類として、免許証・車検証・自賠責の保険証の3点が必要(これは、あとでコピーして欲しいと言われた)
特に2番目なんかは全然見当もつかないが、それも記録されるので意識しておいた方がいい。ほかの点もしつこいぐらい聞かれたので、よくよく考えた方がよい。将来もし裁判にでもなれば証拠の一つとして扱われるだろうから。
あとは、救急車を呼ぶかどうか、なんていうのも大事らしい。事故現場に呼ぶのと、自力で病院行くのとではなんか違うらしい。ま、そこら辺の処理は警官にまかせたのでよくわからない。
幸い相手の実家が近所だというので、両親に来てもらうことになった。幸い、クレーマー体質な相手ではなかったので、比較的穏便な話ができたのではないか。子どもの怪我が大したことなかったということもあるが・・・。

結局、2時間ぐらいかけて調書を取られ、開放された。
なんか、警官も同情的だったような気がする。正直言って、今回の事故状況で自動車側で回避する手段はなかっただろう。自転車側で、鼻を出して様子をうかがうならともかく、今回みたいに飛び出してこられたら、こっちは急ブレーキ踏むぐらいしかできることはない。おそらく、検分でそういうことがわかったのではないかな?
病的なまでに、対向車の車の下を見ていれば気づいたかもしれないが、そんな運転をするのは不可能だと思う。となると、あとは自衛策としてはそういう道は走らないか、時速10kmぐらいで走る・・・ぐらいしかできないだろう。とはいえ、10kmってな、非現実的な設定だから、やはりそういう細い道は走らないにこしたことはないのかも。実際、事故後の運転では自転車をみるだけで怖かったものな。急に飛び出してきたらどうしよう・・・というのは恐怖症の一種かもしれない。
本来なら、人身事故の場合、5点なのだそうだ。しかし今回の状況では軽微な違反ということで2点になるのではないかといわれた。実際、青切符も(もちろん赤切符も)切られなかったし。反則金もないのだそうだ。このあたりひき逃げなんかするのとは雲泥の差である。やはり、事故った時は素直に警察に電話するのがよいということだな。

あとは、保険会社に連絡して示談の処理をしてもらうことに。過失割合は、こちらが6、相手が4ぐらいではないかといわれた。ま、車と自転車の事故で五分五分というのはありえないので、一番軽い過失ということになるだろう。こちらは異論ないし、向こうもそれで了承してもらったということだ。あとは病院の費用がどのくらいかかるかだな。保険から出した方がいいのか、自腹を切った方がいいのか。とりあえず経過観察ということで、こちらから取れるアクションはないのだそうだ。保険会社には連絡を待っていろといわれた。
まあ、そうは言っても週末に一度挨拶ぐらいは行った方がよいとは思うが。

ひとまず、大したことなくてよかった。
車は破壊兵器だという、初心を思いだして心に刻み込まねば。


しかし、もうあの道は怖くて走れないな。

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